予防・メンテナンス

予防歯科の考え方

他の病気と同じように、虫歯や歯周病も早めに治療をすれば、侵襲が少なくて済み、経済的な負担も抑えられます。そのために必要なのは定期的に検診に来ていただくことです。初期の虫歯や歯周病は自覚症状がないため、ご自身ではなかなか発見できません。患者さんのお口の中の状況にもよりますが、目安として3ヶ月から半年に一度は検診とメンテナンスでご来院ください。

成人は歯周病予防が大切です

大人になると、特に気をつけなければならないのが歯周病です。ある程度進行して顎の骨が溶けてしまうと、二度と元に戻ることはありません。そのため、骨が溶ける前に対処するか、骨が溶け始めている場合はそれ以上酷くならないようにしなければなりません。ご自宅でのブラッシングがきちんとできている方は半年に一度、そうでない方は3ヶ月に一度はご来院いただき、プラークや歯石を除去するようにしましょう。

顕微鏡を使った細菌検査

関原歯科医院では、お口の中にいる細菌の様子を患者さんご自身に知っていただくため、顕微鏡検査を行っています。顕微鏡を覗き込むと、驚くほど多くの細菌がお口の中におり、活動していることがわかります。

実は、虫歯菌と歯周病菌は種類の違う細菌で、人によってどちらが多いかは異なります。虫歯菌が多い場合には歯の溝に樹脂を充填するなどの予防処置を行うことができます。また、これまでほとんど虫歯にならなかった方は歯周病菌の方が多いということですが、歯科医院に行く習慣ができていないため歯周病がどんどん進行していき、40代になってから急に歯茎が腫れてくるといったことがよくあります。歯を失う原因としては、虫歯32.4%に対して歯周病はそれより多い41.8%となっています(平成17年財団法人8020推進財団調査)。これまで虫歯にならなかった方は、特に注意して歯周病ケアを行うようにしましょう。