虫歯の検知液で、取り残しのない治療を
通常は目視で虫歯を削り、そのまま詰め物や被せ物でフタをしてしまいます。しかし、取りきれていない虫歯菌が中で繁殖して、また治療が必要になることは珍しくありません。当院では、そういったリスクをできるだけなくすために、虫歯を染め出す検知液を使い、取り残しがないようにしています。虫歯は何度か繰り返すと、いずれ神経を抜かなければならなくなり、最終的には歯を失うことになります。できるだけ最初の虫歯で、再発しないようしっかりと治しておく必要があります。
通常は目視で虫歯を削り、そのまま詰め物や被せ物でフタをしてしまいます。しかし、取りきれていない虫歯菌が中で繁殖して、また治療が必要になることは珍しくありません。当院では、そういったリスクをできるだけなくすために、虫歯を染め出す検知液を使い、取り残しがないようにしています。虫歯は何度か繰り返すと、いずれ神経を抜かなければならなくなり、最終的には歯を失うことになります。できるだけ最初の虫歯で、再発しないようしっかりと治しておく必要があります。
根管治療とは
ある程度虫歯が大きくなると、神経の内部にまで進行していき、神経が死んで歯の根っこの先に病巣を作ってしまいます。神経がなくなった歯はもろくなり寿命が縮まるため、本来は神経を残したいのですが、神経の内部に虫歯菌が侵入してしまったらその細菌だけを取り除くことはできないため、神経ごと取るしかありません。その時に行う処置が「根管治療」です。
根管治療を行う際は、神経を取った歯の中をきれいに掃除して虫歯菌を取り除き、そこにゴムのような素材を詰めます(根充)。その際、多くの医院では、保険診療の場合は多少隙間があってもそのまま次の処置に進んでいきますが、当院では少しでも状況が良くない場合は無料でやり直しの処置を行います。
なお、根管治療は、6回から7回程度の通院が必要になり、患者さんの負担も大きくなります。一方、神経まで虫歯が到達する前の初期段階であれば、1〜2回で治療が完了します。他のあらゆる病気と同じように、虫歯も早期発見・早期治療を心がけるようにしましょう。そのためには、定期検診を欠かさないようにすることが重要です。
痛みを軽減する工夫も全力で
麻酔時の痛みをできるだけ軽減するために、関原歯科医院では、まず表面麻酔で歯茎の感覚を麻痺させ、最も細い注射針を使って麻酔を打ちます。ただし、その時に強い圧力をかけて麻酔液を入れると痛みが発生するため、ゆっくりと注入するようにしています。また、麻酔液を温めておくことで、さらに痛みは抑えられます。
虫歯の進行度
CO
歯の表面だけが虫歯になっており、白く濁ったように見えます。自覚症状はほとんどないため定期検診で発見されることがほとんどで、リンやカルシウムを使って歯と元の状態に戻していきます。この段階で発見できれば、歯を削る必要はありません。
C1
歯の表面にあるエナメル質が溶け始めた状態で、少し黒ずんできます。痛みはほぼありません。
エナメル質は再石灰化する可能性があるので削らずフッ素等の薬剤で再石灰化を促します。
C2
歯の内部にある象牙質まで虫歯が進行した状態で、冷たい飲み物がしみるといった自覚症状が現れ始めます。象牙質までむし歯が進行すると、再石灰化の機能がないため、歯を削る必要があります。
C3
虫歯が神経にまで到達しており、歯に大きな穴があいている状態です。強い痛みがあり、場合によっては眠れなくなることもあるくらい症状が酷くなります。神経を抜く治療が必要で、被せ物をして歯を修復します。
C4
虫歯が進行して、歯の根だけが残っている末期の状態です。ここまで酷くなると、神経が死んでしまうため逆に痛みは感じなくなることもあります。歯を残して被せ物をするか、周囲の歯を守るために早めに抜くことも必要になる場合があります。